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日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

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レストレスレッグス症候群Topics

レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)

レストレスレッグス症候群という名前を聞いたことがあるでしょうか?別名「むずむず脚症候群」という名前も正式な用語として認められており、この奇妙な名前のほうが聞いたことがあるかもしれません。レストレスレッグス症候群の最も典型的な症状は、夜間、特に就寝時に膝から下のいわゆる「すね」付近に何とも言えない不快な感覚が生じるというものです。この異常な感覚はかゆいとも、痛いともいえない不快な感覚で、皮膚の下を虫が這っている、とか「むずむず」としか言いようがないなど、とにかく表現しにくい感覚が生じます。このような症状が生じる人は決して珍しいわけではなく、日本では人口の2〜3%、欧米では人口の5%などとされています。

現時点でも根本的な原因は不明で、主に神経科で扱われる病気とされています。現在の学説では、脳に作用する薬剤が一番効果が良いとして勧められおり、この系統の薬剤が保険診療薬として広く使われています。私はこの病気が広く知られるようになる以前から、皮膚科を受診する患者さんの中には同様の症状のある患者さんがいることを実感していました。私は私なりの方法で対処しており、一定の効果があることを実感していました。この経験から、私は脳に作用する薬剤を用いる治療法に大きな疑問を持っています。そもそも推奨されている薬剤が効果を発する根拠がいまだに全く解明されていないのです。理由もわからず単に症状が改善されるという理由だけで脳に作用する薬剤が使用されているのが実態です。本来は脳に作用する薬剤ですから、この薬の副作用に悩まされる人も決して少なくないのです。この病気の根本的な原因は脳にあるのではなく、「すね」の血液循環の調節の不安定さと自律神経の過敏な反応が原因であると私は考えています。そしてその理論に見合った、極めて安全で安価な薬剤の使用で一定の効果をあげてきました。私は自説を国内外の医学雑誌に投稿してみましたが、学説に反する内容の論文なので、当初は理解を示す論文審査員はほとんどいませんでした。そんな悪戦苦闘のなかでもいくつかの医学雑誌は一定の理解を示してくれて、数編の論文が出版されました。また、最近ではアマゾンの電子書籍キンドルでも読むことができ、一般の読者の方にも一定の評価をいただいています。ご興味があればご覧になっていただければ幸いです。


参考文献

1) Sugita Y. European Journal of General Practice 2008;14:45-46. 
2) 杉田泰之. 日本医事新報 2010;4507:96-100.
3) Sugita Y. Internal Medicine Journal 2011;41:706-707.
4) Sugita Y. J Clin Med Res 2013;5:484-485.
5)杉田泰之. むずむず脚症候群異説・もう一つの治療法. アマゾン・キンドル(電子書籍)2014年5月


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杉田皮フ科クリニック
Sugita Dermatology Clinic

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